緊急時や災害時に届くエリアメールで禁止されている2つの記載内容とは?

2021.7.12|セキュリティ



7月3日に静岡県熱海市で
土砂災害が発生しました。
行方不明の方々の
1日も早い発見と街の復興を願っております。
熱海で土砂災害にあわれた方々に
お見舞い申し上げます。
 

ここ数年、全国各地において、
台風、地震、大雨など自然災害の
被害に遭うことが多くなりました。
被害によって、日々の暮らしや
経済活動にとても大きな影響が出ております。

 

被害の裏側では、
空き巣やドロボウといった
混乱に乗じた二次災害が
横行している現実もあります。
さらに、インターネットや
SNSの世界においても
災害の混乱の中、
詐欺メールや偽情報が
出回ることが多くなっています。
自然災害に便乗した
偽メールを送る内容は、
実際に存在する企業や機関の名前を使用し、
緊急の災害情報に見せかけた内容の
メールを不特定多数の人々に送り、
URLのクリックや添付ファイルの
開封を促す手口になっています。

 




このような偽メールの目的は
フィッシングサイト(偽サイト)にアクセスさせたり、
ウイルスに感染させたりすることであり、
最終的には、個人情報や金銭を盗み出すことです。
普段、冷静に読んでみると
偽メールとわかる内容であったり、
時間をかけて調べたりする人であっても、
災害が発生した直後などの混乱の状況の中では、
本物そっくりな内容のメールが届いた際には、
不安で正確な判断ができない状況である可能性が高く、
そのような状況を狙って偽メールは送られてきます。

 

例えば、災害などの情報をすばやく通知する
緊急速報「エリアメール」があります。
エリアメールとは、
回線混雑の影響を受けずに
災害・避難情報を受信することができ、
月額使用料のほか通信料や
情報料も含め
一切無料で利用できるものです。
エリアメールでは、
独自の緊急音とともに
各種情報が届きますが、
その本文には
Webサイトへ誘導するような
URLと電話番号
この2つの記載が禁止されています。

 
<参考記事>
それはホントに緊急速報?
災害を狙った詐欺メールにご注意を

 

受信したメールが
本物の緊急速報かどうかを見分けるには、
受信時に緊急音が
鳴っているかどうかを確認して下さい。
本文にURLや電話番号が
記載されている場合は、
URLをクリックしたり、
電話番号を触らずに、
自治体のホームページで確認したり、
周りの人に相談したり、
怪しいと感じた場合は、
そのまま何も触らず、
しばらく様子を見て下さい。

 

偽メールと判明した場合は、
メールを無視するか、削除しましょう。
URLにアクセスしたり、
問い合わせ先に電話をしないように注意しましょう。
URLや電話番号の記載が禁止されているという、
エリアメールの規則を知っておくことで、
災害時などの緊急時において
瞬時に情報の正確性を
判断しないといけない場合の判断材料となります。
災害時の混乱に乗じ、
被災者を支援したいという気持ちに付け込んだ、
偽メールやSNSで拡散されている
情報やネット上の書き込みに注意しましょう。

 
 
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